(闇うさぎ)
第3.3章 【仮題:時空の◯◯◯◯ ~うさぎたちの日記~(夏)】
《闇うさぎ・朝のあいさつ》6月17日
おす! 元気か!
まったく…
パンダの野郎…
まいっちまうぜ!!!
オレが行くなっつーのに
あいつ
オレの言うこと
きかねえんだもの!!!
マスターに、
直接なんか聞いて
もし…紹介するの…
カエルの女の子の方が
良いなんて言われたら
どうするつもりよ??!
オレもう…
池で
おたまじゃくし
すくうしかねえだろうよ!!!
#それこそオレ
#逮捕されちまう
・・・。
まあ、確かに
バンダのいうことにも一理ある。
みどりちゃんは
うさぎくんだけに
合せてやった方が良いんだけどよ…
#うーむ
#うーむ
カウンターの影に隠れ
オレは
パンダとマスターの会話を盗み聞いた。
パンダが、
へらへらした口調で言った。
『いや~…
マスターは
子どもの頃とか、
カエルの女の子にモテたでしょう?!
だって…
オレ、びっくりしましたよ!
花見会の練習の時、
マスターってば
すげえ、
運動神経いいんですもん…!!
足が早くて、
花びらのキャッチも正確で…!』
#ゲロゲロ
マスターは照れくさそうに、笑った。
『そうゲロゲ?
まあ、
若い頃はモテたグァ…』
!!
#すげえっ
#やりますねマスター
#オレ
#話し聞きたいです
#フゥ
・・・。
マスターは
深呼吸をひとつすると、
遠い目をして
思い出ばなしを語りだした。
#そう
#あれは
#学生時代のことゲロゲ