（闇うさぎ）
第3.3章 【仮題：時空の◯◯◯◯ ～うさぎたちの日記～(夏）】
《闇うさぎ・朝のあいさつ》6月11日
おす！ 元気か！
まぁったく
うさぎくんは…
危なかしくって
しょうがねえ！！
昨日の井戸端会議中、
うさぎくんが
また穴ん中に
跳びこんできた。
#ぴょんこ
#グニッ
腹をふまれた
パンダは、
うさぎくんを心配した。
『うさぽん、大丈夫か？』
うさぎくんは、
パンダを見ずに
オレの目を見た。
『闇うさぎくん。
やっぱり…ボク…
どうしても
一緒に行きたいんだ』
うさぎくんは、
なんども、
同じことばを繰り返した。
#ボクも
#行きたい
その時…
！！！
パンダのチョップが、
オレの顔にキマった。
おめえ、
何しやがる！！
チョップの仕返しは、
グーパンチに決まってる！！！
あいつは
オレを無視して、
すごい急いで
落とし穴から這いあがった。
『オレ、腹いてえわ…
トイレ行ってこよ…』
！！！
ふざけんな！
まてよ！！
いま、仕返ししてやっから！！！
穴から顔を出すと、
パンダが地面に横たわり
両手でノートをかかげていた。
『もちろんだ』
『みどりちゃんに、会いに行くぞ』
！！！
これを…
オレが言うのか？！！！
・・・。
オレは自然に
口が開いていた。
うさぎくん…悪かったな。
うん。
みどりちゃんに、会いに行こう。
