《闇うさぎ・朝のあいさつ 》6月10日

≪朝のあいさつ≫

(闇うさぎ)
第3.3章 【仮題:時空の◯◯◯◯ ~うさぎたちの日記~(夏)】

《闇うさぎ・朝のあいさつ》6月10日


 

おす! 元気か!

今日も朝からアチいな!!

穴ん中でオレ達は、

汗だくになって話し続けた。

『おめえよ!

やぎ婆さんに

何、言われたんだ?

そろそろオレにも、教えてくれよ』

パンダがあまりに

しつこく聞くもんで、

オレは言ってやったんだ。

#だったら
#当ててみろよ

パンダは腕組みして

オレの顔をじっと見た。

『そうだなあ…』

あいつは

オレの手をとり、

肉球をまじまじと見た。

『おめえの肉球、すげえな…』

#こりゃあ
#やべえ色してる

びっくりしたか!

オレのは

石ぐれえ、硬いから!!

オレはパンダの顔に

グイグイ肉球を押しつけてやった。

それからオレは、

立ち上がって

全身くまなく、

パンダに見せてやった。

『そうだなあ』

パンダは黙ったまま、考えていた。

!!!

おい、パンダ!

おめえ、こう言う時は

遠慮しねえで

じゃんじゃん言わねえと!

時間制限で終わっちまうぞ?!!

#間違うのを
#こわがっちゃいかん

!!

!!

オレは

パンダのあたまの毛を逆立て、

チョップでつぶしてやった。

パンダは思いついたように、

口を開いた。

『おめえのくつした…長えな…

なんか占いと関係あるだろ!

おめえ、

なんでそんなの、履いてんだ?』

!!

なかなか、良い質問だ!!

何でだと思う?

あいつは、

食い入るように

オレのくつしたを見た。

『冷えるのか?』

#チッチッチ

『足がいたい?』

#チッチッチ

『汚れ防止?』

オレはパンダに

耳打ちをしてやった。

#これは
#モテテクと武器だ

!!!

『マジか?!!』

#ウンウン

オレ達の、井戸端会議が止まらない。

 


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