(闇うさぎ)
第2.2章 時空のゆがみ ~うさぎたちの日記(春)~
《闇うさぎ・朝のあいさつ》4月22日
おす! 元気か!
ビーバーの野郎
余計なこと言いやがって。
マスターがしつこくて、
手に負えねえ…
『余興、勝ったゲロゲ?!
言ってたグァ!!
どっちも、大優勝だって…
ギター、言ってたゲロゲロゲ!!!
余興に出てないビーバーに、
どうして、おんなの子
紹介するグァ?!!』
#別の娘って
#なにゲロゲッ
マスターが、大声でさけんだ。
#まいったな
#こりゃ
ビーバーは、
ビデオの合成編集をしてくれるからよ!!
そのお礼に…
紹介するわけよ!!!
!!!
#きぃぃ
#きぃきぃぃ
なんか知らんが
さるまで、
腕組みしながら言いやがる…
#ゴリラ
#どこいったのよ
『ギターは…ウソつきゲロゲ!!
ボクは勝ったのに!!!
みどりちゃんも、
別の娘も、
紹介してくれないグァ?!!』
!!!
だからオレは、カチンときたんだ。
マスターを両手で持ち上げて
壁に押しつけ、
マスターの耳をかっぽじって
大声でいってやった。
『オレは、
ウソつきじゃねえし!!!
紹介してやってもいいぜ!!
でもよ…
みどりちゃんは、強えから
マスターとは釣り合わねえ!!!』
#マスターは
#息を飲んだ
マスターは泣きながら
うさぎくん達の方に跳んでいった。
#ぴょんこ
#めそめそ
『ギターが…ひどいゲロ…』
コアラが言った。
『みどりちゃん、
わたしはけっこう好きだなあ。
優しくて良い娘じゃない?
だって、みんな困ってたもの』
#こくこく
うさぎくんが、力一杯うなずいた。