(闇うさぎ)
第2.2章 時空のゆがみ ~うさぎたちの日記(春)~
《闇うさぎ・朝のあいさつ》3月26日
おす! 元気か!
昨日、
うさぎくんからの速報を受け、
言い出しっぺであるオレは
急きょ、
『男気・緊急会議』を開いた。
罪のねえコアラを
悲しませてしまった
オレたちの責任…
とってやろうじゃねえか!!!
この店には、男…
野郎どもが多すぎる!!
オレ達、おのおのが
女の知り合いに
かたっぱしから声をかけ、
店に出入りする
女の比重をあげてやろう!!
そうすりゃ自然と
コアラに
女友達ができるにきまってる!!!
パンダ!
おめえ、姉ちゃんいるだろ?
今度、店につれてこいよ!!
#ブルブル
パンダは、
かたくなに首を振った。
!!!
なんだと!
パンダ、この野郎!!
じゃあ、他に!!!
誰かいねえか?!!
女友達がいねえなら、
姉ちゃん、妹、母ちゃん、ばあちゃん…
親戚のおばちゃんだってかまわねえ。
マスターが手をあげた。
『隣のおばちゃんでも、
いいゲロゲ??』
!!!
#うん
#まあ良いだろう
パンダが言った。
『ギター、
おめえ、昨日言ってたよな。
恋愛経験豊富なんだろ?
女友達の1匹や2匹、
おめえも
連れてこれるんじゃねえ??』
#ざわざわ
マスターが立ち上がった。
『うそ、ゲロゲ?!
ギターは、モテるようには見えないグァ!!』