(闇うさぎ)
第2.2章 時空のゆがみ ~うさぎたちの日記(春)~
《闇うさぎ・朝のあいさつ》3月22日
おす! 元気か!
『花見は、たぶんここでやる』
パンダの推測は本当なのか。
なぜ、そう思った??
オレは、パンダに説明を求めたが、
『見てりゃ、分かる』
とあいまいな答え…
なめてやがんな!!
推測したからには、
かならず理由があるはずじゃねえか!!!
おめえ1匹の情報を、
あてにはできねえ!!
大至急、録音帽子をしかけ…
情報を分析せねば!!!
#ぴょんこぴょんこ
#ごろごろごろ
!!!
桜の木の下に
録音帽子をしかけようとしたオレを
パンダは止めた。
『マスター達の練習は、もうすぐ終わる。
それに、土日は雨らしいぜ。
マスターに確認したいなら
直接聞く方が、早くて正確だろ』
!!!
パンダは、
マスターに声をかけようとした。
#ちょっ
#ちょっと待てよ
おめえよ!
マスターに聞いて、
本当に、
ここだったらどうするつもりだ?!
!!!
おい!!
おめえ!!!
聞くんじゃねえよ!!!!
!!!!!
#ドシュゥッ
#ごろごろ
#オレはパンダに
#タックルをきめた
起きあがって、パンダは言った。
『おめえよ…
知りてえのか
知りたくねえのか、
どっちなんだ…??』
だから、
オレは言ってやったんだ。
お花見は、絶対に
さくら山の頂上でやりたいと。
#おめえはまったく
#しょうがねえな
パンダは言った。
『まあ、できねえことはねえが…
あまり、気は乗らねえ…
もし、オレを
温泉に連れていってくれたら、
考えてやっても良いぜ』
雨の日曜日、
オレとパンダは
喫茶店のテラスで待ち合わせし、
洞窟温泉に向かった。
パンダは温泉にもぐり、
なかなか出てこなかった。
#オレのおごりで
#洞窟温泉
#お花見会議