(闇うさぎ)
第2.2章 時空のゆがみ ~うさぎたちの日記(冬)~
《闇うさぎ・朝のあいさつ》1月22日
おす! 元気か!
パンダをババア被害者の会に
入れてやるためには
まずは…
良い子ぶるのを
やめてもらわんと!!!
オレは喫茶店に行き、
パンダを呼んだ。
!!
#アイツ
#シカトしやがった
!!!
オレがパンダを
大声で呼んでいると、
うさぎくんが来た。
#闇うさぎくん
#待ってたんだ
うさぎくんは、
オレの手をひき…
オレをイスに座らせた。
『ちょっとだけ、じっとしててね』
!!
うさぎくんが
オレの顔と首に
クリームを塗りたくった。
!!!
それから、クルクル指を動かし…
・・・。
うむ…
顔のマッサージとは…
うさぎくん
なかなか気持ちが良いではないか…
マッサージをしながら
うさぎくんは
料理の話しをはじめた。
今日のシチューは
肉団子が大きく作れて嬉しかった
美味しく作れると
幸せな気持ちになる…
ホウ…そうか…
うさぎくん
そりゃあ、良かったな…
それからうさぎくんは
ボクに質問した。
『最近キミは、
どんなこと考えてたの?』
オレは、答えられなかった。
たくさん…たくさん…
オレだって、考えたんだ…
なのに、一つも
うさぎくんに伝えられることが
見つからなかった。
だからオレは、
どうでも良い話しをした。
『筋トレしすぎて、
冬なのに汗疹できた…』
首回りの汗疹を見せると
『汗疹が出来て、どんな気持ち?』
うさぎくんが聞いてきた。
#痛痒いな
#オレは答えた
『痛痒かったんだね』
アイツは笑顔で、顔を拭いてくれた。