(闇うさぎ)
第2.2章 時空のゆがみ ~うさぎたちの日記(冬)~
《闇うさぎ・朝のあいさつ》1月19日
おす! 元気か!
オレは録音帽子のことで、
パンダが前に
オレに言ったことを思い出した。
『絶対に誰にも言うなよ』
アイツ…
こんな気持ちだったんだな…
鏡を見るたび
『不吉な顔』
ババアのことばが頭をよぎり、
気持ちが沈む…
なんだよ…不吉な顔って…!!
どうせ、ウソつき占い師だろう!?
録音帽子に残された、
パンダ達の会話が気になり
オレは、
書き起こした紙を
もう一度読み直した。
!!
やっぱりそうか、
やぎ婆さんと書いてある…
それに
ババアの声も同じだった気がする。
#アイツに
#聞いてみようか
そう思ったが、やめた…
だって、オレの方が
ひどいこと言われたのだから…!!!
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~書き起こした紙 (つづき)~
おんなの声:
弟のことが心配で。
あの子…いつも
イヤな顔ひとつせずに
家族を助けてくれる良い子なんです。
うちも、色々大変でしょう?!
だから、あの子が心配して
励ましてくれたり
いつも元気付けてくれてたのに…
最近、どうもおかしい…
家ではゴロゴロしてばかりで
すぐに出かけちゃうの。
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書き起こし(ババア→パンダへの言葉)