(うさぎ)
第3.3章 【仮題:時空の◯◯◯◯ ~うさぎたちの日記~(夏)】
《うさぎ・朝のあいさつ》8月26日
おはよう。
昨日は、
コアラと一緒に、
こっそり、闇うさぎくんの洞穴をのぞきにいった。
『マスター、お店にいなかったわ。
だから、きっとこの中よ…』
コアラが、ひそひそ声で言った。
うん…
入ってみよう…
#ピョンコピョンコ
ボクは、コアラの後に着いていった。
ポロロロ ポロロロ ポロロロロ〰ン
♪
トランプ~ゥ~ゥ~ゥ~
トランプ~ゥ~ゥ~ゥ~
洞穴の奥の方から、
ギターの音色と
闇うさぎくんらしき、歌声が聞こえてきた…
#ピョンコピョンコ
?!!
あっ
なんだかあそこに、みんな座ってるよ?!!
何やってんだろう??
!!
マスターと、ゲロ美とゲコ子ちゃんもいるっ
#ピョンコピョンコ
ボクとコアラが、近づくと
闇うさぎくんが
急に大きな声を出した。
うぉりゃぁああああ〜っ!!!
#ガシュガシュガシュッガシュガシュガシュッ
#ガシュガシュガシュッガシュガシュガシュッ
#ビクッ
闇うさぎくんは
つるはしで洞穴を、力いっぱい掘っていた。
うぉりゃぁああああ〜っ!!!
#ガシュガシュガシュッガシュガシュガシュッ
#ガシュガシュガシュッガシュガシュガシュッ
うぉりゃぁああああ〜っ!!!
#ガシュガシュガシュッガシュガシュガシュッ
#ガシュガシュガシュッガシュガシュガシュッ
(すごいな闇うさぎくんは)
(こんなに長い洞穴を)
(自分で、作れちゃうんだもの)
闇うさぎくん、忙しそうだな…
写真のことを謝るのは
また今度にしよう…
しばらく見たあと
コアラが、目くばせをしたので
邪魔をしないように静かに
お店に戻ってきた。