(うさぎ)
第3.3章 【仮題:時空の◯◯◯◯ ~うさぎたちの日記~(夏)】
《うさぎ・朝のあいさつ》7月29日
おはよう。
#ぴょんこぴょんこ
ランチの仕込みをしていると、
マスターが
キッチンに遊びにきた。
『うさぽん。
何してる、ゲロゲ?』
!!!
あっ、
ちょうど良いところに、来てくれた!
コアラが
遊びに行っちゃって
ボク今、
てんてこ舞いで…
マスター、
良かったら一緒に、料理しませんか?!!
マスターは、すぐに首を振った。
『料理クァ…
ボクにできることは
なんにも、ないゲロゲ…』
?!!
なんにも??
でも、
マスターは、
虫取りとか
動いてる物を取るの、上手ですよね。
マスター
あとでテラスから、
シソの葉を10枚くらい
採ってきてくれませんか?
おそばの薬味に使いたくて。
マスターは
面倒くさそうにうなずくと、
ボクの蕎麦打ちを
寝ながら、静かに見つめていた。
『うさぽん…
最近、寝てると
下の方から、変な音がするグァ…
うさぽんの、
蕎麦打ちの音ゲロゲ?』
?!!
変な音??
!!!
ボクは地面に耳をあてた。
・・・。
うーん
何も聞こえないなあ…