《うさぎ・朝のあいさつ 》7月21日

≪朝のあいさつ≫

(うさぎ)
第3.3章 【仮題:時空の◯◯◯◯ ~うさぎたちの日記~(夏)】

《うさぎ・朝のあいさつ》7月21日


 

おはよう。

洗い物を一緒にしながら、

コアラが言った。

 

『マスターったら、

今日も寝てばかり…

最近、

すごく元気だったのに

前に戻っちゃったみたいだわ。

この前の

ビーバーとのこと

きっと、ショックだったのよ。

あけみちゃんも、見てる前だったし…』

 

うん、そうだね。

まるで、

冬眠前のマスターに

戻っちゃったみたいだ…

あの頃はよく、寝てたよね。

マスターってさ、

ボクがこの店に来る前は

どんなだったの?

 

コアラは、首をかしげた。

『うーん…確か…

マスターは、

前から

カウンターでよく寝てたと思うわ。

わたしが、

店に来るようになったのが

昨年の4月頃だから…

 

冬眠から目覚めた後も

マスターは

いつも、

うとうとしてたと思う…

 

でも、

うさぎくんや闇うさぎくんが

来るようになってからじゃないかしら?!

あんなに

大声出したり、

走り回ったりするようになったのは。

お花見の

余興練習の時なんか、

マスター

すごく楽しそうだったじゃない?!』

 

そうかあ。

昨年は、

暖かい時期も

マスター、よく寝てたんだね。

学生時代は

すごい元気だったみたいなのに、

どうしたんだろう…

 

!!!

コアラが、

思いついたように言った。

 

『そうよ!

さるに聞いてみたら良いわ!!

ゴリラが、

この店に

一番古くから来てるのは

さるだって

たしか、言ってたもの!』

 


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