(うさぎ)
第3.3章 【仮題:時空の◯◯◯◯ ~うさぎたちの日記~(夏)】
《うさぎ・朝のあいさつ》6月30日
おはよう。
昨日はボク、
びっくりしちゃったんだ…
ウソだよね?
闇うさぎくんが…逮捕??
えっ…なんで??
闇うさぎくんに聞いたけれど、
いまいち、
言ってる意味が
よく分からなかった。
ビーバーに、
金色の石を払うか
おんなの子の紹介ができないと、
キミは
逮捕されちゃうの??
えっ…
なんで?!
だって、
ビーバーは友達なのに…??
!!!
その時、
ボクは突然…
前にやぎ婆さんが
言っていた言葉を思い出した。
!!!!!
あれ…何だっけ??
たしか、
闇うさぎくんの顔が
おかしいとか…なんとか…
放っておくと
ボク達、
もう会えなくなっちゃうって
言ってたな…
!!!!!
#そうか
#しまった
ボクが最近、
マッサージをサボっていたから…
#闇うさぎくん
#ごめんねっ
#すぐにマッサージするからっ
ボクは、
栄養クリームを
かばんから取り出し、
闇うさぎくんの顔に塗りたくった。
#さすさす
#ぬりぬり
闇うさぎくん
これで大丈夫だよ。
#キミは
#逮捕なんてされない
闇うさぎくんは、
涙が止まらなかった。
『このクリーム
すげえ目に沁みるわ…』
涙とクリーム
ぐしゃぐしゃの顔で
闇うさぎくんは、笑った。