(うさぎ)
第3.3章 【仮題:時空の◯◯◯◯ ~うさぎたちの日記~(夏)】
《うさぎ・朝のあいさつ》6月23日
おはよう。
あの日、マスターは
カエル達に
とどめのげんこつを
くらわした後、
長々と説教をはじめた。
興奮しすぎて、
ボクは何を言ってるのか
よく分からなかったけれど、
今日は
カエル達が
金色の石を持って、
食べにきてくれた。
『こんにちグァ〜。
今日は、なにゲロゲ?』
!!!
今日のおやつは、
キャラメルポップコーンと
木いちごのタルト
あとは、
マシュマロアイスです!!
ボクが答えると、
小柄なカエルが
がま口財布を取り出した。
『石…足りるゲログァ…
いくらゲロゲ??』
!!!
(えっ…)
(値段なんて)
(決まってないんだけど…)
ボクが戸惑って
モジモジしていると、
マスターが
まくし立てるように言った。
『うさっぽんグァッ
ポップコーンゲログァッ!!
窓グァら、ピョンゲロッグァ
ピョンコピョンコ…床ゲロゲ!!
バイバイバイの…バイゲログァ!!!』
そして、
両手を高くあげ、指を広げた。
#8ゲロゲッ
!!!!!
へっ…?8??
8って…
金色の石、8個???
えっえっ…
だってボク、
今までおやつ代なんて
みんなにも
もらったことないのに?!!
マスターは、両手の指を
いつまでも
パーグーし続けた。
#8グァッ
#8ゲロッグァッ