(うさぎ)
第3.3章 【仮題:時空の◯◯◯◯ ~うさぎたちの日記~(夏)】
《うさぎ・朝のあいさつ》6月2日
おはよう。
ボクは、
料理に集中できないでいた…
ダメだ!ダメだ!
このままじゃ、ダメだっ!!!
パン生地は、
心をこめて練らないといけないのに!!!
『ごめんよ!パン生地!!』
ボクは謝ったあと、
キッチンを跳びだした。
#ぴょんこぴょんこ
あれっ?
闇うさぎくん…いない??
朝は、いたのに!!
ボクはテラスに跳びでて
大声で、闇うさぎくんを
何度も呼んだ。
#お〜い
#お〜い
#闇うさぎく〜ん
『なんだ、なんだ?!
さわがしいぞ、うさぎくん!!』
!!!
振り向くと
地面の中から
闇うさぎくんとパンダの顔が見えた。
!!!
なにやってんの、こんなとこで??
あっ、かくれんぼ?!!
ボクも入れてもらいたいっ!!
そう思ったのに、
闇うさぎくんは
真面目な顔して、首を振った。
『うさぎくん。
オレ達は今、
最高に重要な
会議をしているのだよ…
キミは、急用か??』
!!!
#あっ
#そうだった
!!!
パンダもいるし…
みどりちゃんのこと聞きたいけど
恥ずかしいな…
#モジモジ
・・・。
ボクが黙っていると、
パンダが言った。
『オレ、店に忘れ物したんで
ちょっと、取りに行ってくるな。
どこにやったか分からねえから、
しばらく戻れねえわ…』