(うさぎ)
第3.3章 【仮題:時空の◯◯◯◯ ~うさぎたちの日記~(夏)】
《うさぎ・朝のあいさつ》6月17日
おはよう。
昨日は
オムライスと、肉まんじゅう
さつまいものコロッケに
生春巻き、
甘夏のシフォンケーキを
たくさん作った。
みんなに感想を聞いたら、
美味しいけれど
もう、お腹いっぱいだって…
!!
もっと、
食べてもらいたいのに!!
たくさん残っちゃったので
となり近所に配りにいった。
となりの家にピンポンすると、
ガチャリとドアが開き
かっぷくの良いカエルの女性が
顔を出した。
#なにゲロゲ
こんにちは~。
となりの喫茶店で
料理をしてます、うさぎです。
マスターがお世話になってます。
あの…すみません
ボク、今日も作りすぎちゃって…
もし良ければ、これ…
!!!
ボクが言いおわる前に、
カエルの女性は
ボクの手から
サッと袋をひきぬき、
袋の中身をチェックした。
そして、
ボクが持っている
他の袋も指さした。
『そっちの袋は、
なにが入ってるゲロゲ??』
!!!
あっ…これですか?!
これも、中身は同じなんです。
たくさん余っちゃったから、
ご近所の方に
いろいろ配ろうと…
!!!
ボクが言いおわる前に、
カエルの女性は
ボクの腕から
勝手に袋をひき抜いた。
#えっ
#えっ
#それはご近所に
『この前もらった料理、
甘くて、美味しかったゲロゲ。
だから、
これは、わたしグァ
配ってあげるゲロ。
となりの3軒と、向こう側の2軒も
親戚同士だから』
!!!
#そうだったのか
#じゃあ
#よろしくお願いします
ボクは深々とお辞儀をして、帰ってきた。