(うさぎ)
第2.2章 時空のゆがみ ~うさぎたちの日記(春)~
《うさぎ・朝のあいさつ》5月10日
おはよう。
今日も天気が良いな〜。
テラスで
のんびり寝ながら
空を眺めていると、
パンダがやってきた。
『となり、いいか?』
!!
#もちろんだよ
#日向ぼっこ日和だね
パンダも、
ボクのとなりに寝転がった。
・・・。
パンダは静かに、空を眺めた。
雲がゆっくりと動いてる。
今日も空があおいなあ…
雲のかたちは変わるのに
ボク達は、変わらない…
曇ってさ、
いったい、どこまで行くんだろう?
パンダは、ボソリと言った。
『オレたちだって、変わってる…
自分じゃ、気がつかねえだけで…
どんどん
変わってるかもしれねえぜ』
#どこまで
#いくんだろうな
しばらく空をながめた後、
パンダはカバンから
大事そうにノートを取り出した。
『オレよ…
ノート、買ったわけ。
自分で買うの…
初めてなんだ。
だから、嬉しくてよ。
いつも、ちぎって
無くなっちまうが
このノートは、
自分のために
大事に使いてえな…
この前
拾っただろ、金色の石。
オレ、また探してみるわ』
#うさぽん
#ありがとな