(うさぎ)
第2.2章 時空のゆがみ ~うさぎたちの日記(春)~
《うさぎ・朝のあいさつ》4月9日
おはよう。
昨日の夕方、桜の木の下で
緊急会議がひらかれた。
『おめえらは、
まったくもって自覚が足りねえ!
オレたちは、主催者だ!
花見を招待する側としての自覚、配慮…!!』
闇うさぎくんが力説してる…
#シュパッ
その横でマスターが
桜の花びらをつまみに
ぐびぐびビールを飲んでいた。
ビーバーが日本酒を片手に、つぶやいた。
『満開っすね…
週明けの花見まで、もつか…』
パンダは酔っ払って、大の字にころがった。
!!!
よし…みんな酔っ払ってる。
今なら聞けそうだ!!
『ボク、チラシ2枚しか配れなくて…
みんな、10枚配れた?』
!!
マスターがうなずいた。
闇うさぎくんが言った。
『まあ、気にすんな。
うさぎくんは一匹暮らしだし
女友達もいねえから、しょうがねえわ。
オレは
若い女子から
幅広い年齢の女性たちに、
10枚以上は配ったぜ。
コアラの気が合いそうな女友達、
できるといいじゃんな!!』
!!
#マスターが
#立ち上がった
#シュパパパッ
舞い散る桜の花びらを、
すごい勢いで
舌にからめとっていく…
!!!
それを見て、
さるも木に登った。
#ゆっさ
#ゆっさ
コアラが2匹を、あわてて止めた。
『お花見までに、
桜なくなっちゃうわよ!』
!!
さるは、赤い顔して木から降りた。
#本番までのお楽しみ