(うさぎ)
第2.2章 時空のゆがみ ~うさぎたちの日記(春)~
《うさぎ・朝のあいさつ》4月8日
おはよう。
#ダンダンダンッ
みんなで
トランプをやっていると
勢いよく、お店のドアが叩かれた。
!!?
ノックなんて、珍しいな…
誰だろう?
#ぴょんこぴょんこ
ボクが急いでドアをあけると、
かっぷくの良い
カエルの女性が立っていた。
『けんちゃん、いるゲロゲ!』
??
けんちゃん…?
けんちゃんって、誰だ??
ボクがキョトンとしていると
女性は、
びょんこびょんこと
店の中に入ってきた。
そして、怒鳴った。
『けんちゃん、出てこいグァ!!』
ゴリラがサッと立ち上がり、
女性に声をかけた。
『けんちゃん?
けんちゃんと、言いますと…
もしや、
マスターか何か??』
!!
あれっ?!
そういえば、マスターがいない…
さっきまで
トランプ投げて遊んでたのに!!
『いるゲロゲ?
また寝てんのグァ?!』
#びょんこびょんこ
探したが、マスターが見つからない。
『さっきまで
確かにここにいたので、
すぐ戻ると思います。
まあ、紅茶でも飲んで…!』
ゴリラが気を利かせて
女性をイスに座らせた。
ボクは
急いでキッチンに行き、
やかんでお湯を沸かした。
あっ、そうだ!
イライラしてる時には、
甘いものもいいね!
お茶菓子もだしちゃおう!!
#なんのお菓子が
#いいかなぁ
食物棚のカーテンを開けると、
マスターと目が合った…