(うさぎ)
第2.2章 時空のゆがみ ~うさぎたちの日記(春)~
《うさぎ・朝のあいさつ》4月30日
おはよう。
明日からお店、お休みだね!
しばらくみんなに会えないから
今日は、みんなのご飯
大盛りにしてあげようかっ!!
キッチンで
コアラと話しながら
ハンバーグをこねていると、
闇うさぎくんがやってきた。
!!
えっ…キミん家にボクも?
!!!
良いのかい!楽しみだなあ!!
金色の石??
!!!
拾える場所なら、ボク知ってるよ!
色んなところにたくさんあるんだ!!
#ボクもまた
#拾っちゃおうっと
『まかせたぜ!!
ちと、みんなの予定も聞いてくるわ!!』
闇うさぎくんは、
そう言って
キッチンから出ていった。
楽しみだなあ…
ボクがわくわくしていると、
コアラがつぶやいた。
#おとこのこ達は
#楽しそうでいいなあ
!!!
(コアラも行きたい…?)
(でも、おんなの子は一匹だけだし…)
(おとこの家に行くのは…)
(どうなんだろうか…)
#もじもじ
!!!
#闇うさぎくんに
#きいてみよう
ブロッコリーとプチトマトを
お皿に盛りつけていると、
今度はパンダが
キッチンに転がりこんできた。
#ゴロゴロッ
!!!
『うさぽん!!
金色の石が拾えるって…
おめえ、本当か??』
??
金色の石だよね??
うん、拾えるよ。
川に落ちてるんだ!!
#そうなのか
#オレ知らなかった
パンダはキッチンで
しばらく立ちすくんでいた…
#オレ
#ずっと
#知らなくて
#そうか
#そうだったのか
パンダは、悲しそうに笑った。
!!!
そうか、キミは知らなかったんだね。
そうなんだ、拾えるんだよ。
ボク、拾い場所
たくさん知ってるから教えてあげる!!!
パンダは、しばらく床に座っていた。
#ご飯もうすぐ
#できるからね
ボクがそう言うと、
パンダは立ち上がり
手を洗いはじめた。
『オレも、手伝うわ』
パンダは、できた料理を
テーブルに運んでくれた。
『他に、何したらいい?』
ボク達がキッチンを出るまで
パンダは何度も聞いてくれた。