(うさぎ)
第2.2章 時空のゆがみ ~うさぎたちの日記(春)~
《うさぎ・朝のあいさつ》3月1日
おはよう。
週末、手作りヨーグルトが
増えすぎちゃったので、
闇うさぎくんのお家に
持っていった。
『せっかくだから、
一緒に食べようぜ』
闇うさぎくんが
庭にイスを出してくれて、
ちょっと寒かったけど
夜風にあたって
一緒にヨーグルトを食べた。
#干しブドウを
#お家から
#持ってくれば良かったな
『うさぎくん…』
闇うさぎくんが、
ボクの名前を呼んだ。
??
なに?
どうしたの??
『うさぎくん…』
???
なあに?
ヨーグルト、どう?
美味しい??
『うん、なかなかいい味だわ』
闇うさぎくんが、笑った。
闇うさぎくんは、
何か言いたそうだった。
だから、ボクは聞いてみた。
闇うさぎくん、
今、なに考えてたの?
『別に…
何も考えてねえし』
闇うさぎくんは、
空を見上げた。
『今日は、満月だな』
それから、
遠くの山を見上げた。
『明日はオレ、
また山登ってくるわ。
うさぎくん、
欲しい食材とかあるか?
きのことかで良かったら
オレ、採って来て
また届けてやるわ』