(うさぎ)
第2.2章 時空のゆがみ ~うさぎたちの日記(冬)~
《うさぎ・朝のあいさつ》2月9日
おはよう。
最近、お店の食べ物が
どんどん無くなっていく…
ランチも出したとたんに
すぐに売り切れちゃって、
ことばが通じないと
色々と不便だな…
今朝は、カラスが
マスターを突こうとした。
ボクが、てぬぐいを振り回して
追い払っていると、
久しぶりにゴリラが
お店にやってきた。
ゴリラは店内を見渡し
しばらく店の荒れ具合に
茫然としていたが、
すぐに一大事に気がつき
マスターを助けに来てくれた。
カラスを手で追い払い、
威嚇と、ドラミングを繰り返した。
ンホホホッ ンホホホホッ!
#ボコボコ
#ボコボコボコ
!!!
ゴリラの威嚇に、
カラスたちは驚き
慌てて空へ逃げて行った。
食べ物を奪い合っていたさるたちが、
いつのまにか
一箇所に整列していた。
#ボコボコ
#ンホホホッ
#キィィィ
#キキィーキィ
『何が起こったんだ?
さる達は、遊びに来ただけだと言っているが』
『ギターのせいだゲロゲ!!!』
マスターが、
闇うさぎくんを指さした。