(うさぎ)
第2.2章 時空のゆがみ ~うさぎたちの日記(冬)~
《うさぎ・朝のあいさつ》2月25日
おはよう。
天ぷらの残りを、
かじっている時だった。
『窓を見て!
闇うさぎくんが来てるわ!!』
コアラの声がした。
!!!
見ると、闇うさぎくんが
窓から手を振っていた。
闇うさぎくん!!!
ボクは手を振り返し、
急いでドアを開けた。
??
あれ?いない??
#おかしいな
#キョロキョロ
確かに見たんだ。
いないわけがない!!
ボクは、
テラスの奥や
店の裏側も見に行った。
・・・。
いないな…
そうだ!!
・・・。
自転車置き場を見ると、
闇うさぎくんの自転車が
置いてあった。
!!
そうか、分かったぞ!!
#かくれんぼだな
#これは
張り切って探していると
パンダが外に出てきた。
『うさぽん。
おめえは中に入ってろ、な!
あとで呼ぶからよ』
あれ?
かくれんぼは…??
しぶしぶ中に入ると
コアラが、
シワついた紙を見せてくれた。
『ドアから、
紙飛行機が飛んできたの』
紙には、
「パンダ出てこい」
と書いてあった。