《うさぎ・朝のあいさつ 》2月19日

(うさぎ)
第2.2章 時空のゆがみ ~うさぎたちの日記(冬)~

《うさぎ・朝のあいさつ》2月19日


 

おはよう。

昨日の夜、

お風呂に入っていたら電話が鳴った。

!!

闇うさぎくんかも!!

びしょびしょのまま

ボクは受話器に跳んでいった。

『おす!オレだわ』

!!!

闇うさぎくん!!

ボク、すごい心配したんだ。

すぐそばで山火事みたいだったけど

キミ、大丈夫だった??

『おう。

山火事だったんだな。

気がつかなかったわ』

闇うさぎくんは、

元気そうな声だった。

大丈夫で良かった、安心したよ。

キミがお店に来るのを

ボク、ずっと待ってたんだ。

またさ、

ご飯食べにおいでよ。

闇うさぎくん、

何か食べたいものある?

『食べたいもの? そうだなあ…』

今度、おやつの時間にも

何か作ろうかな。

みんなも、キミに会いたがってるよ。

『そうなんだ』

闇うさぎくんは、ボソッと言った。

ひさしぶりに声が聞けて、嬉しかった。

ゆっくり話したいから、

ちょっと待ってて。

すぐ、体ふいてくる。

『オレも、風呂入るから。

また今度、電話するわ』

 


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