(うさぎ)
第2.2章 時空のゆがみ ~うさぎたちの日記(冬)~
《うさぎ・朝のあいさつ》2月17日
おはよう。
マスターが眠っている横で
パンダが言った。
『うさぽん。
あいつと連絡取れたのか?』
ボクは首をふった。
昨日の夜もボク、
電話してみたんだ。
闇うさぎくん
一回お家に帰ってきて
トランプがどうとか言って
すぐにまた
山に出かけちゃったみたい。
話しができると良いのに…
『トランプ?!』
眠っていたはずのマスターが、
ぱちりと目を開けた。
『トランプと言えば…
占いゲロゲ!!』
マスターは慌てて、
みんなに言いまわった。
#ぴょんこぴょんこ
『ギターの居所がわかったグァ』
コアラが息をのんだ。
『山で、占いを?!』
ビーバーがお茶をふいた。
『山でって…
なに占ってんすか?!』
ゴリラが言った。
『心配だな。
さる達なら、
もしかして何か分かるかもしれん』
ゴリラは、
知り合いのさるに電話をかけた。