(うさぎ)
第2.2章 時空のゆがみ ~うさぎたちの日記(冬)~
《うさぎ・朝のあいさつ》1月19日
おはよう。
昨日はめずらしく
闇うさぎくんがお店に来なかった。
会ったら、
話したいことがあったのに…
あの日、
やぎ婆さんはボクに言った。
『肉球に✖︎印のヒビ割れは、
不吉さの現れ。
体とこころ…ともに
潤いが足らぬのじゃ。
この栄養クリームを
たっぷりと肉球に塗りこみ…
自分のこころにも
たくさん○印をつけなさい…』
#金色の石30個で
#栄養クリーム1箱販売中
『さっきの友達は…
顔中に「孤独闇の相」が滲み出ておる。
ありゃあ、まずい状態だ…
顔毛が逆立ち、牙を剝いておる…
喉毛は丸まり…
塊が出来て、言葉が出ない…
思いは届かず、すれ違い
放っておくとオマエ達は、
もう二度と会えなくなるかもしれん…』
でも大丈夫。
まだ間に合う。
会うたびに、質問してやりなさい。
何を考え、どう行動し、どんな気持ちだったのか…
そして、共感してやりなさい…
『そんな気持ちだったんだね』と。
そしてこの栄養クリームを
友達の顔にも塗ってやるといい。
二箱買うなら
金色の石50個にまけてあげよう…