(うさぎ)~第3章~第45話:なんて贅沢な時間なんだろう。

短編つぶやき小説

(うさぎ)
~第3章~

45話:なんて贅沢な時間なんだろう。


 

#美味しくな〜れ

#美味しくな〜れっ

 

ボクは嬉しかった。

誰かと一緒に料理をするなんて、久しぶりだったから。

 

おじいさんは、鍋を見続けていた。

 

静かな時間が、

ゆっくり ゆっくり すすんでいった。

 

『おじいさん。

また、味見してみましょうか』

 

おじいさんは手をとめると、

ボクのスプーンを受け取った。

 

!!

ん!美味しいっ

おじいさんとボクは、顔を見合わせた。

 

ボクは嬉しかった。

誰かと一緒に、美味しいねって言えるなんて

なんて贅沢な時間なんだろう。

 

だから、何度も味見した。

 

ボクは思った。

おじいさんに今度、

ボクが作った手作りパンを食べてもらいたいな。

お家が近かったら、毎日届けに来れるのに…

!!!

そうか!でも大丈夫!

おじいさんは、ワープが出来るから

いつでも食べに来てもらえるね!

 

おじいさん!おじいさん!

ボクのパン、今度食べに来てください!

ボク、おうちで毎日

色んなパンを焼くんです。

ボク、一匹暮らしだから

誰かに食べてもらえると嬉しくって!

 

おじいさんは、ボクの顔をじっと見た。

そして、ボクの頭に手を置いた。

『おぬしと一緒に住んだら、楽しそうじゃのう』

おじいさんは、笑っていた。

 


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