うさぎ・ボクの夏休み!その後の回想シーン⑪

≪朝のあいさつ≫

(うさぎ)
第3.3章 【仮題:時空の◯◯◯◯ ~うさぎたちの日記~(夏)】

うさぎ・ボクの夏休み!
その後の回想シーン⑪


 

ボクは夕飯のあと、

闇うさぎくんにもう一度電話をしてみた。

 

#トゥルルルルッ

#トゥルルルルッ

 

『はい!もしもし』

 

!!!

電話口から、闇うさぎくんの声がした。

 

!!!!!!!

闇うさぎくんが、帰ってる!

 

ボクは嬉しくなった。

 

たくさん練習したんだから、きっと大丈夫!

コアラと練習した通りに、言えば良いんだから!

 

ボクは左手に受話器を持ち直し、口に押しあてた。

 

そして、

右手の肉球をテーブルに押しあてた。

 

#むぎゅぎゅっ

 

ボクね、夏祭りに行ってみたくって!

そしたらね、コアラが

お店のみんなで行こうって言ってるんだ!!

 

#むぎゅぎゅっ

コアラも、キミにすごく会いたがっててね!

 

#むぎゅぎゅっ

屋台や、花火もあるんだって。

 

『そうか、もうすぐ夏祭りか。

忙しくて、すっかり忘れてたわ。

えっっ

コアラがオレに、会いたがってる?!

マジかっ?!!!

まあ…

オレも忙しい身ではあるが、

コアラが会いたがってるならば、会えねえこともねえが』

 

闇うさぎくんの声が、急に明るく大きくなった。

 

『ところで、

店のやつらって言っても、ビーバーは来ねえのか?』

 

#むぎゅぎゅっ

たぶん、来ると思うけど

夜だし、暗くてきっと見えないよ。

 

#よしっ

#言えたっ

 

『ハァ…?!!』

闇うさぎくんの声が、急に険しくなった。

 

『オレ、忙しいから!!!!!』

 

闇うさぎくんの大きな声と一緒に、ガチャリと電話が切れた。

 

えっ…??

 

・・・。

 

?!!

今のはなんだ??

 

!!!!!!

あっ!そうか!

途中で電話が切れちゃったんだな!

 

!!!!!!!

よしっ

もう一回電話してみよう!

 

#トゥルルルルッ

#トゥルルルルッ

 

!!!

もしもし!闇うさぎくん?!

電話、切れちゃったみたいで!!

 

#ガチャッ

#ツー
#ツー
#ツー

 

???

あれっ??

また切れちゃった??

おかしいな…

 

ボクはもう一度、

闇うさぎくんに電話をかけてみた。

 

#トゥルルルルッ

#トゥルルルルッ

 

!!!

もしもし!闇うさぎくん?!

 

#ガチャッ

#ツー
#ツー
#ツー

 

!!!!!!

ぇぇぇぇええええっ?!!

 

ボクはそれから、電話を10回くらいかけたけど

なんど電話をかけても、

ボクが話したとたんに電話がすぐに切れてしまった。

 

!!!!!!!

もしかして…

電話が壊れちゃったのか?!!

 

いや~!そんなことないよねぇ??!

だって、さっきまで普通に話せたもの!

 

ボクは、もう10回くらい電話をかけてみた。

 

が…

やっぱりボクが話すと、すぐに電話は切れてしまった。

 

#ガーン

 

・・・。

これは…やっぱり

電話が壊れちゃったんだな!!!

 

!!!!!!!

#どうしようっ

#夏祭りの前なのにっ

 

電話が壊れちゃったら、

電話が出来ないじゃないかっ!!!

 

#ガガーン

 

#ピョンコピョンコ

#どうしようっ

 

#ピョンコピョンコ

#どうしようっ

 

!!!

壊れちゃうなんて、イヤだよ!!!

電話さん!お願いします!

頑張ってくださいっ

 

ボクは受話器をなでた。

!! !! !!

 

よしっ!

もう一度、電話してみよう!

 

!!!!!!!

#やっぱりダメだった

 

電話の修理って、どうやってやったらいいんだろう…

ボク、コアラにも電話したいのに…

 

!!!

 

そうだ、

試しにコアラにも電話してみよう!

もしかして、

闇うさぎくんの電話が壊れちゃってるのかもしれないし…!

 

ボクはコアラに電話してみることにした。

 

ーーーーーーーーー

~ボクの夏休みの思い出⑪〜

 

『おめえも一匹もんか??

オラ、金色の石拾いで

うさぎに会うのははじめてだなあ』

たぬきちさんは、嬉しそうだった。

 

!!!

ボクはもう一度、自己紹介をした。

 

ボクの名前は、うさぎのつぶやきって言います!

たぬきちさんも一匹暮らしですか?!

ボクも…一匹暮らしです!!

向こうの方に、お家があるんですけど…

 

ボクは、家の方を指さした。

 

向こうの丘を登って向こう側にくだると、細道がでてくるんですけど…

それで、細道をまっすぐ行くと小川があって

そこを渡ってしばらく歩くと、森の大岩があって…

えーと…

んー…

そこを、ななめに草を分けて進むんですけど

あー…むずかしいな…

なんて説明したら良いんだ??

 

『大岩だったら、あっちの方だべ!!

草っ原が伸びて、隠れた道がたくさん別れてるとこだべな!

そりゃあ、ちいと

分かりにくいとこだんな!

オラもそっちの方なら、よく行くべよ。

大岩の方に、オラの仲間も住んでるがらよっ

だったら、ちょうど良いべ。

金色の石を取ったらよ!

通り道だがんら、ぽん太郎ん家にも寄ってよ!

ぽん太郎にも金色の石、分けべやるべえな。

それがらよ!

うさぎの…

んー…?? なんだったがな?』

 

ボク!うさぎのつぶやきです!

 

『ああ!そうだべ!

うさぎのつぶやきなっ!

それからよ!

つぶやきの家まで、金色の石を持っていけば良いべな?!!』

 

えっ!

ボクにも分けてもらったうえに、

家まで来てもらっていいんですか?!!

 

『良いべ、良いべ!

おめえ、まだちっこいのに一匹暮らしならよ!

オラ達の仲間で良いんでねえが?

一匹暮しはよ!

やっぱぁ、大変だかんら!

仲間がいるとよ!

やっぱぁ、困った時に心強いがらよっ

ぽん太郎も紹介してやるべ!

ちいと気難しいところはあるが、良いやつだかんら!』

 

ボクは驚いた。

そして、とても嬉しくなった。

一匹暮らしの動物と、

こんな風に仲良くなれるなんて初めてだった。

 

『こっち!こっちだあ!』

#ピョンコピョンコ

 

たぬきちさんは金色の石を拾いながら、

小川の上の方にどんどん進んでいった。

 

『もうちっと登って行くとよ!

金色の石が、ごっろごろ転がってる穴場の場所があるんだべな。

川ん中の、岩と岩の間に挟まれてよ!

下の方に、流れていかねえがら!

だがらよっ

岩の間にどんどんはさまって、たまっていくんだわあ。

今日はどんだけ、取れるが楽しみだなあ』

 

たぬきちさんは、ほくほくしながら

ボクを案内してくれた。

 


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