うさぎ・ボクの夏休み!その後の回想シーン⑦

≪朝のあいさつ≫

(うさぎ)
第3.3章 【仮題:時空の◯◯◯◯ ~うさぎたちの日記~(夏)】

うさぎ・ボクの夏休み!
その後の回想シーン⑦


 

!!!!

急げ、ボク!!!

#ピョコピョコピョコ

 

ボクは大急ぎで

リュックの中からノートを取りだし、

ノートを開いて肉球をおしつけた。

#むぎゅぎゅっ

コアラと…

夏祭りっ…と!

#よしっ

#書けたっ

 

!!!

そうだっ

ペンも持って行かなきゃっ

ボク、数字だったら書けるんだ!

 

ボクは急いでリュックをひっくり返し、ペンを落とした。

 

#ピョコピョコピョコ

 

そして、受話器をつかんで口に当てた。

 

もしもしコアラ?!

聞こえる??

 

ボクは急いで、受話器を耳に押しつけた。

 

『聞こえるわ』

 

コアラの返事を聞いて、

ボクは急いで口に受話器を押しつけた。

 

夏祭りって、いつだったっけ??

ボクね、

数字だったら書けるんだ!

忘れないように、

カレンダーに〇印を書きたくて!!!

 

ボクは急いで、受話器を耳に押しつけた。

 

『今度の土曜日だから

えーと、8月の…14日ね』

8月の14日…

!!!

急いで書かないと!

 

#あっ

 

右手が受話器でふさがってる…!

 

8…

8…

8はむずかしいな…

 

左手で書いてみようとしたけど、無理だった。

 

!!!

 

ボクは急いで、受話器を口に押しつけた。

 

コアラ!

ちょっと待っててね!

左手に、受話器持ち替えるから!!

 

ボクは、左手に受話器を握り

右手にペンを握った。

 

そして、左手で受話器を耳に当てた。

 

お待たせっ

コアラ、聞こえる??

 

・・・。

 

あれ、聞こえない??

 

もしもーし…

もしもーし…

 

!!!!!

#あっ

ボクは急いで、

左手で受話器を口に当て直した。

 

ごめんごめん。

今、書くね!

えーと…

8…

(よしっ)

(上手く書けた)

 

あれっ?何日だ??

14日??

 

・・・。

 

!!!!

あれっ!聞こえてないか?!

 

ボクは急いで、

左手で受話器を口に当てなおした。

 

!!!!

コアラ!

お待たせしちゃって、ごめんね。

8と1と4で良かったよね??

 

!!

それからボクは、急いで

左手の受話器を耳に押しあてた。

 

『そうよ。

はちがつの!

じゅうよんにちね』

 

1…

4…

#よしっ

#うまく書けた

 

ボクは、左手の受話器を口にあてた。

 

『ありがとう。

書けた、書けた…!

あと、えーと

さっき色々教えてくれたのは、何時だったっけ??』

 

!!!

ボクは、急いで

左手の受話器を耳にあてた。

 

コアラは言った。

『うさぎくん。

それはまだ、書かなくても大丈夫よ。

一緒に行く時間が決まったら、書けば良いわ。

 

…そうだ!

良かったら、

闇うさぎくんも誘ってみない?

闇うさぎくん、

お祭りとか、詳しそうだし!

お祭りの会場は、きっと混んでるから

待ち合わせするのにも

うさぎくん、

闇うさぎくんと一緒に行けたら安心よね?

 

!!!

そうだ!!!

闇うさぎくんと、

あと、お店のみんなも誘っちゃって

みんなでワイワイ行っても楽しいんじゃない?』

 

!!!

えっ?!

闇うさぎくんも一緒に??

 

!!!!!!

うんっ

それは楽しそうだなあ~!

 

!!!

あ、でも…

闇うさぎくん

今、ビーバーと会えないのか…

 

ボクが受話器を口に当てる前に、

コアラが言った。

 

『ねえ!

闇うさぎくんは、元気にしてる?

最近、お店に全然来ないわよね。

私、闇うさぎくんにも久しぶりに会いたいわ。

闇うさぎくん、

すっかりお店に来なくなっちゃったわよね。

たしか、ビーバーとケンカしたとか?

金色の石が払えないとか、言ってなかった??

 

・・・。

わたし思うんだけど、

あれっておかしな話しよね。

一方的すぎるっていうか…

闇うさぎくんも、

もっとビーバーと話し合って、

納得しあえる金額交渉ができれば良かったのにね。

 

この前、さるだって

金色の石を払えって言われてたけど

別に、払わなかったじゃない。

ビーバーに、

逮捕とか言われてたけど、逮捕なんてされてないわよね?

ビーバーは、

金色の石を払ってもらいたいんだろうけど

法律的には、

逮捕の効力なんてないんじゃないかしら。

逮捕の効力があるなら、

闇うさぎくんはもう

とっくのとうに逮捕されてるでしょ?!

警察だって、お店に来ないし。

もう1ケ月近く経つけど、

いまも逮捕されてないってことは、

きっと大丈夫なんだと思うわよ。

ビーバー界の法律のことは、

わたしもよく分からないけれど…

法律に詳しい知り合いとか、いないのかしら?

もしいたら、聞いてみれば良いのに』

 

・・・。

 

ボクには、コアラの言っている意味が

少ししか分からなかった。

だから、受話器を耳に押しつけて一生懸命聞いていた。

 

#ああっ

コアラの言ってることを、メモしておきたいのに…

ボク、文字が書けないよ…

 

#むぎゅむぎゅっ

ボクは、ノートに肉球を押しつけた。

 

ボクが黙っていると、コアラが言った。

 

『うさぎくん、聞こえてる?

とにかくね、

闇うさぎくんはビーバーに会っても

きっと、大丈夫だと思うわ。

会わないから、

いつまでたっても仲直りができないのよ。

仲直りさえできれば、

闇うさぎくん、

お店にまた来るようになるんでしょ?!

闇うさぎくんがお店にいた方が、

みんなも絶対に楽しいわよ!

なんだかんだ言って

みんな、闇うさぎくんのことが好きなんだから。

だから、闇うさぎくんもお店のみんなも

夏祭りに誘ってみましょうよ!!

闇うさぎくんが気になるようなら、

夜だったらよく見えにくいし

誘いやすいと思うわ。

 

それにね、うさぎくん!

わたし、ずっと言いたかったの。

 

みどりちゃんと会わせてもらえる約束は、どうなってるの?

あの約束、わたし絶対守ってもらいたいわ。

だってわたし、協力だってしたんだもの。

闇うさぎくんが忘れてるなら、思い出してもらわないと。

闇うさぎくんも夏祭りに来れるなら、

みどりちゃんも一緒に

連れてきてもらえれば、ちょうど良いんじゃない?

もし都合が合わなければ、

また別の機会を設定してもらえば良いんだし』

 

!!!!!!!

 

ーーーーーーーーー

~ボクの夏休みの思い出⑦~

 

あれっ…いない?!

岩の上にいたはずの大亀様が、いなくなっていた。

 

??!

どこに行ったんだ?!

#キョロキョロ

まわりを見たが、見当たらなかった。

 

!!

大亀様っ〜!!

どこですか〜?!!

呼んでみたけど、やっぱりいなかった。

 

・・・。

どうしよう。

大事な金色の石なのに…

 

!!!!!

だったら、

ボクが拾っておいてあげないとっ

#ピョンコピョンコ

#バシャバシャバシャッ

 

ボクは小川に入り、目を凝らした。

川底には、金色の石がたくさん落ちていた。

 

ボクは金色の石を拾った。

!! !! !! !!

すぐに両手いっぱいになって、

砂利の上に金色の石を置きに行った。

#ピョンコピョンコ

 

ボクはまた、川の中に金色の石を拾いにいった。

 

#バシャバシャバシャッ

!! !! !! !!

#ピョンコピョンコ

 

小川と砂利の上を、ボクは何度も何度も往復した。

金色の石は、何回拾ってもなくならなかった。

 

砂利の上に、金色の石が山のように積みかさなった。

 

・・・。

大亀様、ボク、どうしたら良いですか?

もうすぐ、陽が沈んじゃうな…

 

ボクは心細くなった。

 

かあさんが、

金色の石はとっても大事だって言ってたんだ。

誰かのを勝手に取ってもいけないし、

自分のだって、

なくさないように、大事に使いなさいって言ってたもの。

 

だから、

このままここに置いておいちゃ、ダメだよね?

大亀様の金色の石だもの!

ボクが守ってあげないと!!

 

・・・。

ボクはしばらく、大亀様が戻るのを待った。

 

だんだん、薄暗くなってきた。

 

真っ暗になっちゃったらどうしよう…

ボク、暗いのは恐いよ…

 

大亀様っ〜!!

大亀様っっ〜!!!

暗くなってきちゃいました~!!!

 

・・・。

 

返事はなかった。

 

どうしよう…

どうしよう…

どうしよう…

 

大亀様っ〜!!

大亀様っっ〜!!!

ごめんなさい!!!

ボク、暗いの恐いんです~!!

だから…すみません

もう、帰らせてください!!!

ここに、隠して置きますから~!!!!

 

ボクは急いで砂利をつかみ、

金色の石が見えなくなるまでかぶせ続けた。

 

!!!!

#とりあえず

#これでよしっ

 

大亀様っ〜!!!

すみません!!!!

金色の石、ここの

砂利の山の中に隠しました~!

 

・・・。

 

すみません!

今日はボク、帰ります!!!!

明日また、来ますから~!!!!

大亀様~!!!

じゃあ、おやすみなさい~!!

 

#ピョンコピョンコ

 

ボクは真っ暗になる前に、大急ぎで家に帰った。

 


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