うさぎ・ボクの夏休み!その後の回想シーン③

≪朝のあいさつ≫

(うさぎ)
第3.3章 【仮題:時空の◯◯◯◯ ~うさぎたちの日記~(夏)】

うさぎ・ボクの夏休み!
その後の回想シーン③


 

いくつも雲がゆっくりと、ボクを通りすぎていった。

 

誰のものでも無い、ボクだけの時間。

 

この時間が、ボクは好きだ。

 

もしも、

空と地面が逆さになったら

ボク、かあさん達に会えるかな?

 

ボクは、雲の上のかあさんに話しかけた。

 

闇うさぎくんが、言ってたんだ。

毎日、この星はまわってるって。

だから、お空が

明るくなったり、暗くなったりするんだって!

 

ボク達の星がまわる時に

ボクも一緒にまわれたら

かあさんのところまで行けるかな?

 

ねえ、かあさん。

 

ボク…

どうやってまわれば、

かあさんのところまで飛んでいける?

 

今日もボクは、

答えのない疑問をかあさんに投げかけた。

 

かあさんは、いつも答えない。

 

かあさんは、

ボクに考えさせてくれるんだ。

 

ボクは、答えなんか欲しくない。

だって、

ボクの自由に考えられるだろ?

 

ボクだけの答えが、

いつもボクに希望をあたえてくれた。

 

みんなに聞くと、一緒に考えてくれて

ボクに答えをくれようとするけど…

 

でもボクは…

誰かの出した答えなんて、聞きたくないんだ。

 

それは、

ボクがだした答えじゃない。

 

ボクにしか出せない答えが出てくるまで、

ボクは考えていたいんだ。

 

ねえ、かあさん!

ボク、それでもいいよね??

 

ボクは、みんなじゃない。

ボクとみんなは違うんだから、

みんなの正解を

ボクの正解になんてしたくないよ。

 

だってみんなは、

ボクみたいに、悲しくないじゃないか…!!

 

悲しいのは、ボクだけなんだもの…

 

ボクがボクだから…

だからまだ、こんなに悲しいんだよね?!!

 

 

ボクはまた、

答えのない疑問をかあさんに投げかけた。

 

今まで、ボクがみつけた答えは

時間とともに変わることも多かった。

 

それでも、

間違いないと思う答えはいくつかあった。

 

ひとつは、

 

みんなが死んでしまってからも、

ボクが生きて

ここで一匹で暮らし続けられているのは、

とうさんやかあさんが

空から見守っていてくれているから、ということ。

 

もうひとつは、

 

その間にボクは大人になって

家事や仕事ができるようになったり

自転車だって乗れるようになったのは、

ボクを助けてくれた

たくさんの動物たちのおかげだ、ということ。

 

もうひとつは、

 

ボクはとうさんとかあさんに愛されていた、ということ。

 

もうひとつは、

 

ボクもとうさんとかあさんを、とても愛していて

今もずっと、会いたくてしょうがないということ。

 

もうひとつは、

 

かあさんに会いたくて

ボクは今日も、涙が出てしまうということ。

 

・・・。

空がにじんで見えなくなった。

ボクは安心して、自分を泣かしてあげられた。

大丈夫だよ。

泣いた後は

気持ちがスッキリして、

きっといつもみたいに

元気な自分に戻れるからね。

 

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~ボクの夏休みの思い出③~

 

金色の石拾いをボクに教えてくれたのは、

散歩の途中に出会った、亀のお爺さんだった。

 

ボクはその時、

生まれて初めて本物の亀を見た。

 

絵本で読んだのと同じように、

亀のお爺さんは、

小川の砂利の上を

ゆっくりゆっくり歩いていた。

 

!!!!

 

ボクは、かあさんに読んでもらった絵本を思い出した。

 

大亀様は、山の上に住んでいて

すっごく長生きで!

この世のことなら何でも知ってる、

神様みたいな仙人なんだ!!!

 

!!!

ボク!

挨拶しなきゃっ

 

だって、

かあさんが

挨拶はとっても大事だって言ってたもの!

 

こんにちは!

ボク、うさぎのつぶやきです!

よろしくお願いします!!!

 

大亀様!

お花は好きですか??

良かったら、これどうぞ!

 

ボクは野原で摘んできたコスモスの花束を、

大亀様に差しだした。

 


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