《うさぎ・朝のあいさつ 》9月4日

≪朝のあいさつ≫

(うさぎ)
3.3章 【仮題:時空の◯◯◯◯ ~うさぎたちの日記~(秋)】

《うさぎ・朝のあいさつ》94


 

おはよう。

今日は土曜日。

仕事がお休みの日は

お布団を干したいのに

朝から雨が降っていて、残念だなあ。

 

お布団に入りながら、空とにらめっこ。

雨、止みそうにないかあ…

今日は食料の買い出しもしたかったのに。

 

じゃあ、今日は何しよう。

お家のお片付けと、料理の練習と…

 

!!!

そうだ!

せっかくの雨だし、

ビデオ録画してあるやつを

今日はのんびり見ちゃおうっと!

 

「生で対決!料理王グランプリ!」

 

この番組、楽しみにしてたんだ!

生放送だから、急なハプニングもあって

すっごく面白いんだ!

料理の勉強にもなるし…

#ドキドキ

ボクは、ビデオをつけた。

 

!!

今回は、揚げ物料理対決か~。

 

ボクはテレビにくぎ付けになった。

 

!!

うわっ

この動物、包丁と角との両刀使いか…

!!

すごいっ

お肉を角で、叩きまくってる!

!!!!

えっ?

取れなくなっちゃった?!!

 

!!

うわっっ

爪でうろこって、取れるの?!!

すごいっ!!!

爪が鋭い動物って、便利なんだな~!

 

!!!!!

食べちゃったら、揚げるもの無くなっちゃうよ??

!!

#残念っ

#ここでリタイヤかぁ

 

今回の料理王は、さるの女性だった。

あたまに、グランプリの冠をかぶり

賞金プレートを両手に握っていた。

 

「グランプリ賞金!金色の石100個」

 

!!!!!!

金色の石が、100個ももらえるの?!!

すごいな~、そんなにもらえたら

色んなものが買えちゃうよ!!!

 

!!!!

その時、司会者が言った。

 

『次回の料理王グランプリは!

粉料理!

粉料理対決ですっ!!!

ただいま、参加者を募集中です!

参加希望の方は、

コチラの住所までご応募ください!

皆さんのご参加、お待ちしていま~す!!!』

 

?!!

#えっ

粉料理??!

 

ボク、粉料理なら得意なんだ!

だって、ボクの肉球は

大きくて、モチモチしてるんだもの!!!!!

 

でも、テレビに出るのは恥ずかしいな…

 

でもでも…

金色の石100個かあ…

 

#あああ

#どうしようかな~

 

ボクは、コアラの言葉を思い出した。

 

『闇うさぎくんが来ないと、

みんな、なんだかんだ言って退屈なのよね。

だから、外に行っちゃうんだわ。

闇うさぎくん、早くお店に戻って来れれば良いのにね。

お店がこのままじゃ、わたし寂しいもの…』

 

!!!!!

 

ボク、応募してみようかなっ

参加者が多いから、

ボクがテレビに映るかも分からないし!

#ドキドキ

 

!!!!!

 

ボクは、郵便はがきを出して

肉球をおしつけた。

 

#えいっ

#ムギュッムギュッ

 

・・・。

真っ白いハガキは、白いままだった。

 

#これじゃあ

#やっぱりダメか

 

今度、闇うさぎくんに会えたら書いてもらわないと。

 

ボクはビデオを、カバンの中に入れた。

 

ーーーーーーーーーーー

〜前回の回想シーン〜

 

急いで食器洗いをおえた後、

コアラとボクは、またパンダの洞穴に向かった。

 

♯スタスタスタ

#ピョンコピョンコ

 

#パンダたち

#どうしたかなあ

 

パンダ、困ってたよね。

きっとパンダは、穴掘りが好きなんだよ。

 

でも、パンダってすごいよね。

木の棒で、あんなに大きな洞穴を作っちゃうんだもん!

それに、

ゲロ美もゲコ子ちゃんも、

いつの間にかパンダと仲良くなってるだろ?!

あんなに、パンダくん!パンダくん!って

すっごい頼りにされてたし。

 

ボクもそうだよ。

パンダと一緒にいると、安心するもんね!

 

ボクね、こないだ

パンダに助けてもらったんだ。

泣いてたらさ、

パンダが声かけてくれたんだ!

 

『わたしも、パンダ好きよ。

優しいし、困った時に助けてくれるじゃない。

でも…正直わたし、びっくりしたの。

パンダってさ、

前はいつもお店にいて、ニコニコ笑ってたじゃない?

だからまさか、

お店を出ていくんなんて思わなかったなあ。

それに、パンダって

あまり自分の話しはしないわよね。

いつも相手の話しは聞いてくれるけど』

 

♯スタスタスタ

#ピョンコピョンコ

 

こんにちは~!

ボク、うさぎだよ~!

また遊びにきました~!!!

 

・・・。

 

返事がないね。

聞こえないのかなあ…

 

『きっと、聞こえないのよ。

入っちゃいましょう!』

 

ボクはまた、コアラについて行った。

♯スタスタスタ

#ピョンコピョンコ

 

・・・。

 

洞穴の奥まで進んだけど、中には誰もいなかった。

 

?!!

 

一番奥の土の壁に、貼り紙がはってあった。

 

『わりい。

ギターの洞穴に、穴あけてくるわ』

 

!!!

 

♯スタスタスタ

#ピョンコピョンコ

 

ボク達は、闇うさぎくんの洞穴に向かった。

 

!!!!!!!

 

闇うさぎくんの洞穴に、入口が開いていた。

 

?!!

#キョロキョロ

 

パンダ達、いないね。

 

『うさぎくん!入るわよっ』

♯スタスタスタ

 

!!!!!

えっ? 挨拶は?!

 

ボクは大きく息を吸い、大声で叫んだ。

 

こんにちは~!!!

闇うさぎくーん!

ボク達、うさぎとコアラだよ~!!

入っても良いですか~?!

!!

勝手に入りま~す!!!!

 

#ピョンコピョンコ

 

?!

闇うさぎくんの洞穴は、真っ暗だった…

 

#ムギュッ

ボクは、コアラの腕にしがみついた。

 

懐中電灯、取ってこようよ…

パンダの洞穴の紙袋に、

入ってるって言ってたよ…

 

!!

その時、

洞穴の奥の方から、かすかに声が聞こえた。

 

『…ゲロ…ゲ~』

 

?!!

『いな…ゲロ…』

 

?!!

ボクは恐くなって、

コアラの腕を引っ張った。

 

#こわいよ

#外にでようよっ

 

コアラは落ち着いた声で言った。

 

『ゲロ美ちゃんの声ね…

いないって言ってるみたい。

ここで待ってましょう』

 

#ムギュッ

#ボクは

#奮えが止まらなかった

 


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