《うさぎ・朝のあいさつ 》9月3日

≪朝のあいさつ≫

(うさぎ)
3.3章 【仮題:時空の◯◯◯◯ ~うさぎたちの日記~(秋)】

《うさぎ・朝のあいさつ》93


 

おはよう。

 

『うさぎくん、急ぐわよっ』

!! !! !!

コアラが、

ものすごい勢いで食器を洗っていた。

!!

#あっ

#あっ

#早いっ

#早すぎるっ

 

ボクも早く、食器をゆすがないと…

ボクは焦った。

 

コアラの手の動きが早すぎて、

泡のついた食器が、ボクの前にどんどん積み重なっていった。

 

『うさぎくん、大丈夫よ。

あとは、わたしがゆすぐから。

うさぎくんは、冷蔵庫のゼリーを袋に入れてくれる?』

 

!!

そうかっ

コアラと一緒に、ゼリーも作ったんだった。

 

#いち

#にい

#さん

#しい

#ごっ

 

・・・。

 

#いち

#にい

#さん

#しい

#ごっ

 

ボクは、ゼリーの数とスプーンの数を確認した。

 

#よしっ

#確かにあるぞ

 

『うさぎくん、準備は良い?

それじゃ、行きましょう!』

 

!!!

 

#えっ

キミ…もう終わったの?!!

 

振り向くと、

食器のゆすぎを終えたコアラが

エプロンをはずして、ポシェットを肩にさげていた。

 

!!!

 

#あんなに

#たくさんあったのに

 

キミってば、早すぎるよっ

 

!!!!!

 

#スタスタスタスタ

#ピョンコピョンコ

#ピョンコピョンコ

 

ボクはコアラを追いかけて、

昨日は、2回もパンダの洞穴に遊びに行った。

 

#パンダ達

#どうしたかなあ

 

ーーーーーーー

〜前回の回想シーン~

 

『おめえ、今度

コアラ連れて、遊びにこいよ。

オレの洞穴、案内してやるわ』

 

パンダからの伝言をコアラに伝えると、

コアラの顔がパッと輝いた。

 

『わたしも行ってもいいの?!』

コアラはとても嬉しそうだった。

 

昨日は朝早くから

コアラと一緒に、

パンダの洞穴に遊びに行った。

 

こんにちは~!

うさぎだよ~!

今日はコアラを連れて、遊びにきました~!!

 

パンダの洞穴の入口で

ボクが大声であいさつしていると、

洞穴の中が騒がしく感じた。

 

???

あれっ

パンダ、出てこないね…

中にいるはずなのに…

 

ボクが首をかしげていると、

コアラも大声であいさつをした。

 

『こんにちは!コアラです!

それでは、おじゃましまーす!!』

 

コアラはスタスタと、中に入っていった。

 

#えっ

#えっ

まだ、どうぞって言われてないのに…入っても良いのかい??

 

『しかたないでしょ。

きっと、聞こえてないのよ』

コアラはさらりと言った。

 

#ピョンコピョンコ

ボクはコアラの後を追いかけた。

 

#ガッガッガッガッガッガッガッガッ
#ガッガッガッガッガッガッガッガッ

#パンダくんっ

#パンダくんっ

 

#ガッガッガッガッガッガッガッガッ
#ガッガッガッガッガッガッガッガッ

#パンダくんっ

#パンダくんっ

 

!!!!!

#あっ

#パンダだっ

 

洞穴の奥に、パンダが座って穴を掘っていた。

 

そのまわりで、

ゲロ美とゲコ子ちゃんが騒いでいた。

 

『パンダくん!

闇うさぎくんの洞穴、どこ行ったゲロ?!

けんちゃん先輩に

なんとか、会えないゲロゲ??!』

 

『けんちゃん先輩に…

あたちも、会いたいゲロ…

パンダくん…

お菓子いっぱい食べて良いゲロゲ…』

#パサッ

#パサパサッ

 

!!

パンダのまわりに、

お供え物のようにお菓子が並べてあった。

 

『そんなこと言われても、オレも聞いてねえし』

#ガッガッガッガッガッガッガッガッ
#ガッガッガッガッガッガッガッガッ

 

『聞いてねえもんは、しょうがねえだろうよ』

#ガッガッガッガッガッガッガッガッ
#ガッガッガッガッガッガッガッガッ

 

『悪いが、オレ…

ここで、穴掘っててえからよっ』

 

パンダは、あきらかに困っていた。

#ガッガッガッガッガッガッガッガッ
#ガッガッガッガッガッガッガッガッ

 

コアラとしばらく眺めていたが、

話しはいつもまでたっても堂々巡りだった。

 

『困ったわね、

わたし達も、そろそろ

ランチの準備に戻らなきゃいけないのに…』

 

!! !!

 

コアラは、しびれを切らしてパンダに手を振った。

 

#よお

#コアラ

パンダも手を振り返した。

 

コアラは言った。

 

『あのぉ…お取り込み中にごめんなさい。

パンダくん、

今日は洞穴に呼んでくれてありがとう。

わたし、

どうしても聞いておきたいことがあって。

 

もし知ってたら教えて欲しいんだけど、

マスターがトランプに乗って空を飛んでたって、

うさぎくんが言っててね。

夢だったのか夢じゃなかったのか

分からないまま、

もう1週間以上もずっとモヤモヤしてるの…

あなたたち、なにか知らない?』

 

!!!!!

 

ゲロ美が興奮した声で言った。

 

『夢なんかじゃないゲロゲッ

それは、けんちゃん先輩の新技ゲロ!!

わたし達だってこの前、

見せてもらったんだクァらっ!

すっごくカッコ良かったグァ!!!』

 

ゲコ子も嬉しそうに言った。

 

『あたちも見たゲロゲ…!

トランプの上で、

先輩グァまわって…トランプ投げて…

すっごい技だったゲロ…

!!

コアラさんも

見せてもらえると良いゲロゲ…

あ…今は無理クァ…』

 

『ねえねえ! パンダくん!

なんとか、出来ないゲロゲ?!!

コアラさんだって、うさぎくんだって!

けんちゃん先輩に、みんな会いたがってるゲロゲッ!!!』

 

『パンダくん…

お願いゲロ…』

#パサッ

#パサパサッ

 

その時、コアラが言った。

 

『闇うさぎくんの

洞穴の入口がなくなっちゃって困ってるのよね?

だったら、

穴が空いてたあたりを

もう一回、掘ってみれば良いんじゃない。

入口がまた開けば、中に入れるわよね?』

 

!!!!!!!

 

みんなが一斉にパンダを見た。

 

#ガッガッガッガッガッガッガッガッ
#ガッガッガッガッガッガッガッガッ

 

#ガッガッガッガッガッガッガッガッ
#ガッガッガッガッガッガッガッガッ

 

#ガッガッガッガッガッガッガッガッ
#ガッガッガッガッガッガッガッガッ

 

#パンダくんっ

#お菓子食べてゲロ

#こっちも美味しいゲロゲッ

 

山のようなお供物が、

パンダの前にどんどん積み重なっていった…

 


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